もう10日も経ってしまいましたが、
11月3日の文化の日にアメリカ大使館と学生団体JAZが主催する勉強会に出席しました。
ivoteからは6人参加です。
思い返してみると文化の日になんと文化的な過ごし方をしたんでしょう←
内容はアメリカ2008年大統領選挙時の選挙活動についてお話をうかがうというものです。
はじめにJAZ学生メンバーからアメリカ大統領選挙の仕組みや二大政党、
市民による選挙活動について説明があり、その後2008年の大統領選で
オバマ民主党陣営の市民ボランティアを統括されたケビン・プリオさんの講演を聞きました。
ケビンさんはオバマのサポーターなので、
特定の政党を支持しないivoteとはスタンスが違うのですが、
選挙キャンペーンにたちはだかる困難として
・ 投票者が無関心である
・ どうせ自分が投票しても変わらないという悲観的な考え方がある
・ 自分の問題を解決する手段として投票があることが知られていない
といった点をあげていて、まさにivoteにつきつけられる挑戦と同じなのでした。
ケビンさんによれば、2008年にオバマ陣営が行った選挙キャンペーンの特徴は活発な草の根運動にあります。
つまり市民と市民の間のコミュニケーションが最も重要視されたのです。
従来の選挙では、献金は大口で主に利益団体から寄せられ、
既存メディアによる広告が宣伝手段でした。
また対面コミュニケーションがあまりなく、州や地域を越えて画一的なキャンペーンが行われました。
一方、2008年選挙のオバマ陣営は、主にオンラインで寄せられる小口献金を
中間層や低い階層の人々から集め、市民ボランティアの活動を活発にしました。
キャンペーンは地域レベルで統括され、個々人の対話が重視されました。
つまり、トップ・ダウンのキャンペーンから、
ボトム・アップで個々のコミュニケーションを大事にした活動へと変えたのです。
オバマ政権がうまれた背景にはこんな選挙キャンペーンの変化があったんですね!!
講演後、2点ほど質問させていただきました。
1.
自身の経験を語ることが最も人を説得できるコミュニケーションだということだが、
ケビンさんはキャンペーン中にどんな自身の経験を話したのか?
2.
個人間のコミュニケーションにはオンライン上も含まれるということだが、
具体的にどんなコミュニケーションをとったのか?
1ですが、障害を持つ弟さんがいる家庭環境についてお話してくださいました。
大学を休学してまで弟さんの世話をしなければならなかったケビンさんは、
政府は人々が健康面や職業面で2度目のチャンスを得られるように
セーフティ・ネットを用意しなければならないと考えるようになったとのことです。
2ではフェイスブックを主な手段としてあげられました。
フェイスブックのイベント・ページではそのイベントにどの友人や近所の人が行く予定なのか見ることができ、1人ではなかなか腰を上げることができない人でも選挙のイベントに来やすくなるということでした。
ケビンさんのお話はアメリカの選挙に限らず、ivoteが20代の若者に投票をよびかける際にも参考にできる点がたくさんありました。
むしろ選挙に限ることなく、「多くの人を動かしたい」と思っているのであれば、
どのような分野であれ今回うかがったリーダーシップのとり方というのは適用できると思います。
長くなりましたが、防弾ガラスに囲まれたお部屋で勉強会、というのがすごく異世界な感じがしておもしろかったです。ケビンさんにもっと質問したかったのですが、終了後に多くの参加者に囲まれていらしたのですることができなかったのが残念です!
(広報 たけしともみ)
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